赤目
- 蔭山ひさ枝(from静岡)
- 上条拳斗(from福岡)
- 國松卓
- 高田遼太郎
- 寺村恵理加
- 富田文子(from福岡)
- 直江里美
- 野村亮太
戦後まもない東京。画家を目指している三郎は、紙芝居を生業にしていた。テレビの登場で子どもたちが紙芝居から離れていく中、三郎は時代劇を書き始める。やがて紙芝居を廃業し、漫画家として大成功を収める三郎のもとに、テレビアニメの依頼が舞い込む。漫画家・白土三平とその作品『赤目』をモチーフに、本当のことが描きたい三郎と周囲の人間たちと、漫画の世界が重なり交錯する、斎藤憐の名作。
長い墓標の列
- 小川結子
- 蔭山ひさ枝(from静岡)
- 加古みなみ
- 上条拳斗(from福岡)
- 小松有彩
- 富田文子(from福岡)
- 野崎詩乃
- ばばゆりな
- ヒザイミズキ
- ホリユウキ
- 三浦葵
太平洋戦争前夜の東京。大学教授の山名は、日本中で勢力を伸ばす全体主義にあらがっていた。辞職に追い込まれた山名の元に、共に辞表を提出した弟子の城崎が訪れ、自分は大学に戻ることにしたと告げる。「人間の努力は無限大」と語る山名と「人間は弱くだらしないもの」と語る城崎が激しく対立するクライマックスを経て、日本は戦争に突入する。「河合栄治郎事件」と言われる実際の事件をモチーフにした、福田善之の傑作。
座・高円寺1
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2丁目1−2 TEL:03-3223-7500 JR高円寺駅 北口徒歩5分
※土日・祝日の中央線快速は高円寺駅に停車しませんのでご注意ください。
※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
(全席指定席)
2023年11月11日(土)10時
チケット発売!!
- 一般前売
- 4,500円
- U25(※要身分証提示)
- 2,500円
- 学生(※要身分証提示)
- 1,000円
- セット券
- 7,500円
- セット券は『赤目』『長い墓標の列』の両方をみれるお得なチケット!
- 当日券は前売価格と同額
- U25・学生チケットは入場時、身分証/学生証をご提示ください。
- 未就学児童のご入場はご遠慮くださいますようお願いいたします。
- 営利目的によるチケットの購入・転売行為は固くお断りいたします。
座席表
カンフェティチケット
お電話予約: 0120-240-540(※通話料無料)
受付時間: 平日10:00~18:00(※オペレーター対応)
明後日の方向チケット窓口
※セット券のみ取り扱い
座・高円寺チケットボックス
※一般前売・セット券のみ取り扱い
お電話予約:03-3223-7300
受付時間:TELは10:00~18:00/窓口は10:00〜19:00
カルチベートチケット申し込み窓口
カルチベートチケットとは?
観客がほかの観客のチケット代を肩代わりするシステムです。 『赤目』『長い墓標の列』をいろんなひとに観てほしい!と思ったお客様が、 未来に観に来る誰かのために、チケットを買っておいてあげる仕組みです。利用したいお客様は、当日受付にてカルチベートチケットの有無をご確認 ください。席については主催者側にお任せいただきます。
座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。
「なみちけ」とは、4枚綴りのチケット引換回数券です。座・高円寺で上演する主催・提携公演であれば、お一人1枚1ステージにご利用になれます。ひとつの公演に何回足を運んでも、ご同伴のお友達と一緒に使ってもOK。一般用12,000円/1シート(3,000円×4枚)、学生及びシルバー用10,000円/1シート(2,500円×4枚)です。詳細は座・高円寺チケットボックスまで。
以下のサービスは劇場で承ります。
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス(TEL03-3223-7300)まで。
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり)。
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約いただくと1割引きになります。
*託児サービス(定員あり・対象年齢1歳~未就学児・1週間前までに要予約)料金:1,000円。
演奏(赤目・長い墓標の列)
- 藤田奏
- 後藤浩明(予定)
スタッフ
演出:黒澤世莉/
美術:原田愛/音楽:後藤浩明/ムーブメント:小林真梨恵/
照明:小林愛子/音響:宮﨑裕之/衣裳:とわづくり株式会社/舞台監督:藤田有紀彦/
演出助手:濱吉清太朗・小林葉月/演出助手補佐:植田望裕/
宣伝美術:デザイン太陽と雲/WEBサイト制作:ブラン・ニュー・トーン/
宣伝協力:ほたかける/
当日運営:飯塚なな子/制作:三國谷花・松本一歩/
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺/
主催:合同会社Level19/
協力:avenir’e、植吉、株式会社eimatsumoto、シアターユニットQD、趣向、ハーモニック、人宿町やどりぎ座、平泳ぎ本店、Fantasista?ish.、PATCH-WORKS、まばたき、Reco、waqu:iraz(五十音順)
メール:info@level19.net
TEL:090-9085-2875(合同会社Level19制作チーム)
コロナ感染対策について
〈ご来館のみなさまへ〉
新型コロナウイルス感染防止のため、体調に不安を感じる方、直近に感染者との濃厚接触が確認される方は、ご来館をお控えくださいますようお願いします。この内容は公演時の状況や政府の方針によって変更する可能性があります。最新の情報は公式X(旧Twitter)やHPを確認してください。
行き先を探すための
公演って?
[二本立て公演の企画意図について]
「明後日の方向」のやりたいことを達成するには「時間」と「お金」が必要です。理想を言えば、長い時間をかけた稽古、全国各地からの参加者や、子育てや仕事、家庭環境に関わらない参加しやすさ、そういうことを担保したいし、良い環境でものづくりをしたい。
今回は、一年間の期間をかけて2021年、2022年に上演した作品の再演、東京・静岡・福岡の三拠点のメンバーでのものづくりになっています。過去2回の公演は、短期でギュッと作ることで負担を減らそうと試みました。今回はその逆で、長期で作ることでリハーサルの負担軽減と、創作の厚みをつくることをためしています。オンラインリハーサルや月イチでの対面稽古をやってみて、うまくいかなかったことを共有して試行錯誤していく。このありかたが「明後日の方向」そのものです。
初演から一年以上『赤目』と『長い墓標の列』と付き合ってきて、最初は思いもよらなかったところにたどり着いた実感があります。「戦」というキーワードで二作品をつなげると、「幻想」と「生活」に翻弄される人間の姿が浮かび上がりました。二作品を体感することで「戦」を超える人間と出会える。演劇を続けるために実験してたら、すごい演劇作品をつくっちゃったね、となるのが「行き先を探すための公演」です。
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「明後日の方向」は、こんな団体です
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「明後日の方向」では、こんな活動をします
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様々な事情で、演劇を続けたいのに続けられないひとが、演劇活動を続けられる場所をつくります
- 子育て、介護、就職、結婚等のライフイベントなどにより演劇活動を諦めなくていいように、それぞれの事情に合わせた演劇との関わり方をためします。 ヒザイミズキ 直江里美 小松有彩 小林愛子 高田遼太郎
- 「明後日の方向」の活動で生計を立てることは目的とせず、各々の生活を犠牲にしないバランスで活動します。 高田遼太郎 野村亮太
- あらゆるハラスメントを認めません。しかし、現実的にはハラスメントによって被害を受けた方が、演劇活動からはなれざるを得ない状況があります。まずは安全な場所について、繰り返し考え議論していきます。そして安全な場所を作ることで、被害を受けた方が再び演劇にかかわる入り口になることを目指します。
- どこにいても/だれでも活動できます、選択肢を持てます/取り戻せます
- 「公演のための作業」から、演劇を自由にします
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様々な事情で、演劇を続けたいのに続けられないひとが、演劇活動を続けられる場所をつくります
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「明後日の方向」には、こんな人が集います
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ヒザイミズキ(出演者)
演劇は、難しい。会社員であり二児の母である私には、不可能と言っていいくらい難しい。何しろ集まれない。稽古場や劇場に行くことができない。空き時間は、無いわけじゃない。例えば子供を寝かしつけた後。コロナ禍で広まったオンライン稽古は、「集まれない」私には希望の光だった。同じように「集まれない」他地域の仲間とも、長い時間をかけて戯曲を読み解き、声に出し、作品を育てていくことができる。この先に、もしかして、何も犠牲にしなくていい新しい演劇の世界があるのかもしれない。無いかもしれない。試しにやってみる。それが「明後日の方向」だと私は思っている。
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小川結子(出演者)
明後日の方向では長期間かけて作品を育てています。その中で自分の役以外のことも深く分析したり、多くの資料にあたったり、様々な養分を注入するチャンスがあります。また作品を色々な角度から眺めることで、自分の生活している現代社会をも考えるきっかけが生まれます。ディスカッションを多く重ねるため、自分の言葉で話す力がつくという魅力も感じています!
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直江里美(出演者)
子育しながらの参加です。
普通なら1〜2ヶ月でひとつの作品を創り上げるところを長い期間で行うので、稽古の総回数は同じでも稽古参加に対する負担はグンと減ります。
1週間のうち4回稽古で2ヶ月ではまず参加できませんが、1ヶ月のうち3回稽古で12ヶ月であればどうにかできる可能性は高くなりますし、戯曲を読み深める時間も取る事ができます。
稽古参加へのハードルが低くなる事は、長期制作だからこその大きな関わりやすさのひとつだと思います。 -
小松有彩(出演者)
2022年10月に第1子を出産しました。てんてこまいです。でも、みなさんすごく気遣ってくれます。うれしい。優しくしてもらって気付いたのですが、子育てじゃなくても、それぞれ他の仕事とか、生活が当然あって。それも同じだけ尊重されないとおかしいですよね。制作に長い時間をかけられると、そういうことも含めて、よりその人らしく創作できるなあと思っています。とはいえ実験の途中なんでまだよくわかんないですけど!たくさん挑戦して失敗して、明後日の方向を目指したいです。
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黒澤世莉(演出)
日本国憲法13条、好きなんですよね。幸福追求の権利、日本人全員有してるんですよ? 素敵じゃない? わたしは演劇やって幸福になりたいです。演劇を一緒にやってくれるひとりひとりも幸福でいてほしいです。これがなかなか難しい。幸福追求って、茨の道なのかもしれない。
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小林愛子(照明)
こどもを産んで、東京で。そのことと創作活動が両立できないなんてそんなばかなことあるかと思って走ってきました。でも実際とても難しい。子育てしながら創作活動をするには受け入れてくれる場がないとできないのが現実。どんな環境ならいろいろなバックボーンをもったみんなで幸せに創作活動ができるのか。今までなかなか手をつけられてこなかったこの宿題を未解決のまま次世代バトンタッチするわけにはいかない。明後日の方向はそのために模索してくれています。明後日の方向に、答えのようなものを探しに。
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野崎詩乃(出演者)
ここでは、至る所で自分の言葉で話す時間があります。はじめは言うのも聞くのもしんどかった。しんどい先にはしんどさしかなくて、諦めかけた時に気づきました。私、みんなに、しんどいって言ってない!
それ以降、私は対話を惜しまなくなりました。諦めたくない。時間はすごくかかるけど、他には替えられない交流ができると感じています。自分の中から次から次へと言葉が湧いてくる。これはすっごく楽しいです。 -
蔭山ひさ枝(出演者)
静岡で劇場を運営しながら演劇活動をしています。
「拠点を持って活動したい」と言う思いで地方で活動していますが、持つ前にはできていた「劇団としての旅公演」「一俳優としての他の都市での公演への参加」は正直もう無理だと思っていました。
明後日の方向では、長期間の稽古、対面とオンラインの併用により、地方で活動しているわたしにも東京での稽古・公演に参加するチャンスをくれました。うれしいし、楽しいです。もちろん大変なことも苦しいこともあるけど、それも含めて楽しい!
いろいろな「事情」があっても演劇ができる。そんなん場所の一つに明後日の方向がなれたらいいな。そう思います。 -
高田遼太郎(出演者)
長い時間をかけて一つの作品を創ることには二つの側面(作品内と外の側面)が含まれると思っています。
作品内のことに関して言えば、一つの作品を噛みしめ、味わい、深みを楽しむことができる時間が長くあるので、じっくり熟成された作品が形成されることでしょう。
作品外のことについては、続けやすく辞めやすいことが挙げられます。多様な性質を持つ人間同士が集まって創作するとき、何も犠牲にせず誰も涙を流さないようなやり方ができる、かもしれません。 これを模索している団体です。 -
國松卓(出演者)
余裕があること
それが長い期間をかけて創作することの強みだし、明後日の方向の良さだと思います。
全ての問題って余裕があれば解決できることが多いんじゃないかって思ってて。余裕があれば他人の事情とか、その他の色んなことを受け入れられると思うんですよ。
余裕があるって当たり前のように思えるけど、常に余裕がある状況を用意するのって結構難しい。
明後日の方向は、そんな作品作りを目指しています。 -
植田望裕(演出助手)
長い時間をかけてやるのも大変、と思うことがあります。正直。
でもそれは自分が、”いろいろな事情で演劇をできない人”では今のところないから。新しいやりかた、新しい場所を模索するのは楽しい。おかげで出会えた面白い人、面白い芝居がたくさんある。明後日の方向は今までも、これからもどんどん変わっていきます。良い旅になるよう、対話して、模索しています。
一緒に旅しませんか。 -
松本一歩(制作)
″今までとはちがうやり方で″演劇のことを考える、というのは、想像するよりもはるかに難しいのだなと思います。ゆるやかにたのしく、だれにも過度な負担なく持続可能な形で演劇をつづけたいと願いながら、でもやっていることの本質は革命なので、(比喩的な意味で)血が流れます。今ここにない未来の演劇のあらまほしき姿を、臆せず想像し続けられたらと思います。
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野村亮太(出演者)
自分自身、演劇と今後どう関わっていくのかを迷いながら参加しています。
その意味で、いろいろな人な状況の人が関わっているこの場はとてもありがたいです。
演劇をすること
生活をしていくこと
この二つが自分の人生で上手く回っていけばいいなと思っています。
誰かが強烈に主導権を握るわけでなく、各々が考えて取り組めるこの場は、今の自分にとって心地よいです。 -
及川千春(衣裳)
長い時間をかけるって事は、いい事も悪い事も両方あって。明後日の方向の取り組みは、表面的な長い時間をかけるって事以上の新しい『在り方』をやってる気がする、そこからは新たな気づきと演劇の見え方がもしかしたら見えてくるのかもしれない。
その気づきはそれぞれ個々人の在り方や人となりも浮き彫りにして行く。今までと違った形で。演劇ってフィールドで。